自我意識というのは「ありのままなんて、私は許せない」というメンタリティですから、ありのままに対して必ず注文や文句、不平不満をぶつけて、それに介入し、干渉して、いじり、変えようとします。
そうしないではいられないものが自我意識には付きまとっています。だからいつでも「そうじゃない、そうじゃない」と言い続けています。
よく「自然のままに」とか「ありのままに」と簡単に言いますが、実際はそんなに簡単なことじゃないです。僕たちが、自然のままにしていたら、結局「そうじゃない」ということを言い続けていると思います。
(藤田一照「実践!瞑想の学校」 p111 感じて許すことから自ずと生成する坐禅)