何度も何度も体と心の状態に気づくという作業を続けていると、気づきの力が増し、体と心のさまざまな状態を上から見守っている意識になってきます。
つまり、ただありのままに観ることができるようになり、どんな心の状態が生じてもそれを問題としなくなってきました。
すると、以前のように心を重荷として見る必要がなくなります。気づきと心身の関係は、すごく慣れ親しんでいて、お互いを邪魔し合うようなことはなくなります。
体と心の状態は、ただ単に、自然に起こっては消えていくものでした。そして私たちに課せられていることは、その状態をただ観ていくことだとわかってきます。
(カンポン・トーンブンヌム「「気づきの瞑想」で得た苦しまない生き方」p116)