必要である限り、対話もしました。ただし重要と思われないことは話しません。私たちはさまざまな話によって心を乱されることがあるからです。
五感の心地よさにも耽らないようにしました。たとえば、姿形や音、におい、味、皮膚感覚、考えごとなどです。
というのも、このようなものは法の道を踏みはずさせる要因となり得ますし、いのちの時間を無駄に過ごすことにもなり得るからです。享楽的な事がらに我を忘れてしまうことのないように、一層努力していきました。
自分を甘やかすことは、まるで気づきを奪う泥棒を野放しにしているようなものです。私は常にこのことを肝に銘じ、自分の外側と内側にどんなことが起ころうとも、自分自身を感じていくことに戻り、そこに留まることに専念し続けました。
(カンポン・トーンブンヌム「「気づきの瞑想」で得た苦しまない生き方」p106)