思考の開花がその終焉

J.クリシュナムルティ

一つの思考や感情を花開かせるためには、注意が必要です。集中ではなく。

思考を花開かせるというのは、自分の考えや感情に何が生じているのか、何が起こりつつあるのかを見るために、それを自由にさせてやるという意味です。花開くものには全て、自由がなくてはなりません。光がなくてはなりません。制限されてはならないのです。

それに価値判断を下し、「これは正しい。あれは間違っている。こうあるべきだ。そうあってはいけない。」と言ってはならないのです。

そんなことをすれば、思考が花開くのが制限されてしまいます。ですから思考は、このような気づきにおいてのみ、花開くことができるのです。

と言うことで、非常に深く検討すれば、思考の開花が取りも直さず、その終焉であることがお分かりになるでしょう。

(J.クリシュナムルティ「四季の瞑想」p178)